福岡アジア美術館で開催中の「バンクシーって誰?展(2022/12/7〜2023/3/26)」に行ってきました。

以前、開催された「バンクシー展 天才か反逆者か」に比べたら、いわゆる額装された本物?(ストリートのグラフィティが本物だとすると何が本物かわからなくなる)の展示数はそんなにないのですが、日テレの美術チームが再現した街角とバンクシーのグラフィティが会場を埋め尽くしています。一部の額装作品を除いてほぼ全面撮影OKです。
それにしても搬入大変だったろうな…いや、再現された、いわゆる「セット」だから本物ほど神経は使わないか…とかいろいろバックヤードのことを想像したりもしました。

それはともかく。今は消されてしまったストリート作品が当時の街の雰囲気も含めてリアルサイズに再現された空間は、額装された絵画を鑑賞する通常の美術館とは違って、アトラクション的な楽しみがありました。一方で、軍事行動で廃墟と化したパレスチナ・ガザ地区やイスラエルとパレスチナを分ける分離壁の前に建てられた「世界一眺めの悪いホテル(The Walled Off Hotel)」などの再現展示には具体的に想像しやすい分、胸がギュッとしたり、いろんなことを考えさせられました。そもそもバンクシー作品にはいろんなことを考えさせられことが多いわけですが。

これからバンクシーがこれからどんなパフォーマンスををしていくのか。楽しみでもあり、目をそらしている世界の現実を見せられる怖さもあります。とりあえず、ご本人のインスタはフォローしています。

バンクシーって誰?展
左上:Girl with Balloon(ロンドン)
中上:Hammer Boy(ニューヨーク)※白い点々はアクリル板に反射した照明等の光です
右上:エキシビション Barely Legal(ロサンゼルス)では本物の象にディペイントしたらしい
左下:Spy Booth(チェルトナム市)英国の諜報機関GCHQ近くに出現
中下:The Walled Off Hotel(パレスチナ・ベツレヘム市)
右下:Giant Kitten(パレスチナ・ガザ地区)

さて、福岡は3/18にソメイヨシノの開花宣言が出ました。お仕事の方は年度末真っ只中にいくつかの案件が「待て」状態でして(だからバンクシーって誰?展にも行けた)、これが今週来週に一気に来るのかとヤキモキしているのですが、まぁ、しょうがない。桜も見つつ、乗り切りたいと思います。