今年、2022年2月2日の2並びの日に開館した「大阪中之島美術館」。行かねばと思ってタイミングを狙っていたんですが、ちょうど京都市京セラ美術館のウォーホル展と同じ時期に「ロートレックとミュシャ パリ時代の10年」が開催されているということで合わせて行ってきました。この前にやっていた「展覧会 岡本太郎(現在は東京都美術館に巡回中)」にも行きたかったんですけどね。
重要文化財も含めて重厚な近代建築やお隣の大阪市立科学館など個性的な建築物が建ち並ぶ中之島に直方体で真っ黒な外観がなかなかのインパクトです。そして美術館のシンボルとなっているヤノベケンジさん(大阪出身)の「SHIP’S CAT (Muse)」。まるで美術館の守り神のようにちょこんと、いや、ドーンと座っています。
(この「SHIP’S CAT」シリーズ、実は福岡が最初だそうで「WeBase博多」というホテルの前にいます)
同じくヤノベケンジさんの巨大な作品「ジャイアント・トらやん」も館内にもあるし、向井修二さん(神戸出身)の頭がおかしくなりそうな(褒めてる)「記号化されたトイレ」とか、大阪らしいと言うか、アートって楽しい感があふれだしてる美術館でした。
そして「ロートレックとミュシャ パリ時代の10年」です。展示は一部を除いてほぼ撮影OK。
今回の展示はインクを変えたり、文字がないバージョンとあるバージョンが並べられていたりと、ステート違いや、試し刷りが展示してあります。これが制作中の試行錯誤や工程を見るようでとても興味深いものでした。
パリが繁栄したベル・エポック(よき時代)、印刷技術も発展し、ポスターやパッケージのラベルなど商業美術の場で同時期に活躍したロートレック(1864〜1901)とミュシャ(1860〜1939)。ロートレックは36歳という若さで早世していて活動できたのはわずか10年なんですよね。その10年で生み出したポスター31点が全て展示されているんです。大阪中之島美術館に寄託されたサントリーコレクションだそうです。サントリーコレクションすばらしい…。ロートレックが好きなのでロートレックのことばかり書いてますが、ミュシャの色づかいとか、とても好きです。ミュシャデザインのラベル付き香水瓶ほしい(古い瓶好き)。
今回、中之島美術館自体に行きたくて行ったところもあるんですが、いやぁ、観られてよかったです。もちろん図録買いました。
12月に入り、いろいろありますが、名建築と太陽の塔の記事書き終わるまで関西編続きます。