4月ですね。3/25の開花宣言から3日で満開になった桜が見頃です。
いろいろ記録しておきたいことがあるんですが、とりあえず先月前半に行ってきた福岡市博物館で開催中の「民藝(2025/2/8~4/6)」展の記録を。写真は一部(2箇所)を除いて撮影NGだったのですが、撮影OKのコーナーが充実していました。
「民藝」と言えば柳宗悦です。
柳宗悦が約100年前に説いた「民藝」のコンセプトは「日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる」。
いわゆる芸術作品よりも格下に見えられていた名もなき職人達が作る工芸作品=日常の生活道具に美しさを見出すことを目的としたのが民藝運動で、その一環として1941年(昭和16年)に「日本民藝館」が設立されています。
今回の「民藝」展は
第1章:1941生活展
第2章:暮らしのなかの民藝
第3章:ひろがる民藝
と言う3つのテーマで展示されていました。
第1章:1941生活展
柳宗悦が1941年に設立した日本民藝館で「生活展」を開催した当時の展示を再現したのが1つ目の撮影OKコーナーです。
民藝の品々でテーブルや室内をコーディネートし、どう暮らすのか、いわゆるライフスタイルを提案するという、今でこそ雑貨店やインテリアショップでよく見る展示ですが、当時は珍しく画期的だったのだそうです。
第2章:暮らしのなかの民藝
民藝の品々を「衣・食・住」に分類し、柳宗悦が日本のみならず世界各所で収集した手仕事の工芸品=日常品の展示です。
「衣」は江戸時代の刺子の稽古着や沖縄の紅型着物、アイヌのアットゥシなど、確かに日常着なのにどうしてそんなに手をかけて美しくしたんだろうと思う作品が並んでいました。
「食」は器や台所道具などの展示です。スリップウェアや有田焼、漆塗りや竹細工の品々が並びます。
「住」は暮らしに必要な生活用品、家具など。
柳宗悦が特に力を入れた沖縄の調査研究、収集したものの紹介もありました。
第3章:ひろがる民藝
柳宗悦が1961年に亡くなって以降、日本民藝館の2代目館長で柳宗悦の盟友でもあった濱田庄司により、民藝運動は更にひろがっていきました。
民藝運動により注目を集めた各地の工芸の産地では伝統を受け継いだ新たな製品、職人が誕生していくのですが、その中から「小鹿田焼」「丹波布」「鳥越竹細工」「八尾和紙」「倉敷ガラス」のこれまでと現在の作品、そして現在、作品を作っている人達の状況を紹介しています。
最後に現在の民藝ブームの先駆者ともいえるテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)の愛蔵品や、世界各地で見つけたフォークアートを現代の暮らしに融合した「これからの民藝スタイル」としてインスタレーション展示されていました(こちらが撮影OK)。
そしてグッズコーナーですよ。そりゃもうグッズというか、現代の民藝作品がずらりと並ぶ充実の雑貨店でした。
展示もあわせて美術展と言うより楽しい雑貨店巡りをしてきたような楽しい時間になりました。

中上・右上:1941年、日本民藝館で開催された「生活展」の再現コーナー
左下・中下:テリー・エリスと北村恵子の愛蔵品やフォークアートを展示したコーナー
右下:MOGI × moonstarコラボスニーカー ほしくて調べたら私のサイズなかった
新年度になったので各美術館、博物館の今年度の展示スケジュールが出てきました。
福岡市博物館はこの「民藝」展が終わった後は
●「鬼滅の刃 柱」展(2025/4/24~6/22)
●芥見下々「呪術廻戦」展(2025/7/12~9/28)
とマンガ、アニメ系が続きますよ。
なんてこと!
そんな新年度。実はまだ年度末が終わっていません(納期が延びました)。もうしばらく年度末モードでがんばります。