1月も後半に入ってしまいました。2020年最初の更新です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
連休を使って鹿児島に行ってきました。なぜ鹿児島かというとどうしても行きたい展示が鹿児島の「長島美術館」で開催されていたからなのですが、それだけだともったいないので、前から行きたかった「いおワールド鹿児島水族館」や島津家別邸「名勝 仙巌園」と「尚古集成館」にも行ってきました。鹿児島へは屋久島も含めて何度か行きましたが、九州新幹線がまだない頃でした。今回、初めて九州新幹線で鹿児島へ行きましたが、速っ! 1時間半ですよ。今回は一泊しましたが、普通に日帰りできるじゃないですか。
私を担当していただいてる美容師さんが鹿児島出身の方で、行く前においしいものとか交通関係の情報を聞いていたのでスムーズに動けました。まず鹿児島中央駅で「ざぼんラーメン」を食べ、長島美術館に行き(これについては後ほど)、そこから綺麗に見える雄大な桜島と菜の花が咲く景色に感激。さすが鹿児島です。春が早い。その後、天文館のホテルにチェックインして、「サンデコ珈琲」さんで「3Dしろくま」をいただき、仙巌園へ。ここからの桜島も素晴らしい景色でした(タイトルバックの写真)。それにしても仙巌園の立派なこと。さすが島津。御殿内もガイドの方に説明していただき、とても楽しめました。特によかったのが様々な形の釘隠(くぎかくし:詳細こちらに)。上げてませんが、全種類、写真撮ってきました。尚古集成館、磯工芸館も見学してカゴシマシティビュー(バス)で天文館に戻り、「黒福多(くろぶた)」さんでおいしい黒ヒレカツをいただき、1日目終了。
2日目はいおワールド鹿児島水族館へ。水族館ではiPhoneで動画ばかり撮ってました(Instagram動物アカウントにリンクします)。悠々と泳ぐジンベイザメやちょうど特別展示をしていたクラゲ(これとこれ)にうっとり(クラゲ好きなんです)。生きた化石ピラルク(これの2つ目)もなかなかの迫力でした。ちょうど今月赤ちゃんが生まれたばかりで館内のイルカ水槽は見学できなかったのですが、なんとお父さんイルカが海につながる水族館の外の水路に出てジャンプを見せてくれました(こんな感じ)。その後、天文館近辺をぶらぶらして帰ってきました。
さて、今回の鹿児島行きの目的は長島美術館で開催中の「みんなのレオ・レオーニ展」でした。私の座右の絵本「あおくんときいろちゃん」の作者レオ・レオーニ。幼稚園の頃にこの絵本に出会ったことが、現在、デザインの仕事をしていることに繋がっているのは間違いありません(もちろんそれだけじゃないですけど)。お気づきでしょうがウチの屋号「BLUE & YELLOW CREATIVE」はこの絵本の英語タイトル「little blue and little yellow」からきています。まぁ、レオ・レオーニとは全く関係ない別の理由もあるのですが、それはさておき、レオ・レオーニ展です。一番有名なのは「スイミー」でしょうか。水彩、油彩、コラージュなど様々な技法で作られた、その「スイミー」や、ねずみの「フレデリック」などの絵本原画や、アート・ディレクターとしてのグラフィック作品などのワクワクする展示と楽しいグッズ! グッズはもう、いっぱい買ってきちゃいました。まるでウチの公式グッズのような…違います。ウチが寄せてるんです。すみません。…えーと、東京工芸大さんにも勝手に親近感を感じています。
鹿児島に行く前になりますが、福岡で楽しい展示を2つ見ました。福岡三越のギャラリーで開催された「トムとジェリー展」と福岡市美術館の「不思議の国のアリス展」です。トムとジェリーは子供の頃、大好きだったアニメ(みんな好きよね)。いや、大人になっても好きで、以前、スカパーでやってたのをほぼ全話録画し、DVDに焼いて取ってあります。ちなみに、再生ができなくなったので手放しましたが、レーザーディスクも持っていました。トムとジェリーは永遠なんです。
不思議の国のアリス展もよかったですね。作者のルイス・キャロルは、オックスフォード大学のクライスト・チャーチの数学講師をしていて、学寮長の娘にお話をするようせがまれて生まれた物語が「不思議の国のアリス」の原点になったんだそうです。挿絵は画家ジョン・テニエルによるもの(この挿絵の魅力が大きかった)ですが、はじめの段階ではルイス・キャロル本人でスケッチを描いていてそのスケッチが展示されていました。これがうまい。なんですか、この数学講師の才能は!
2つの展示、両方とも図録を買いました。…ウチ、なかなかの図録コレクションがありますよ。
先日たまたまキュレーターさんのお話しする機会があったのですが、若い人が美術館に行く機会が減っているとのこと。もちろん、刀剣乱舞から入って刀剣展が大人気にというような流れもあるのですが、大きくは減っていると。私は若くはないですが、少しは美術館、博物館を訪れる人数を増やすことに貢献すべく…いや、別に貢献するためじゃないですね。自分のために、今年もちょっとぐらい遠くてもできるだけいろんな展示を見に行きたいと思っています。