7月1日から博多祇園山笠が始まっています。博多祇園山笠は毎年7月1日から7月15日にかけて開催される祇園祭で、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。博多祇園山笠には、山笠を担いで回る舁き山笠(略して舁き山)と福岡市内(博多区と中央区)に展示される飾り山笠(略して飾り山)があります。詳細は公式サイトを見ていただくとして、今回、クローズアップしたいのは「IMS(イムズ)」の飾り山です。平成元年に開業した天神のシンボル(って言ってもいいですよね)「イムズ」は今年30周年。イムズに飾り山が展示されるのは初めてで、30周年の特別企画なんだそうです(例年、大丸福岡天神店のパサージュ広場に展示されていた分をイムズに展示)。元々、イムズの吹き抜けの未来的な空間が好きで、なんやかんやでInstagramにもよくポストしてるんですけど(これとかこれとかこれとか)、この未来空間と山笠の伝統との融合って感じで、すごくカッコよくないですか。

イムズの飾り山
左:見送り(裏)「記紀伝神功皇后(ききでんじんぐうこんごう)」
右:表「安曇磯良丸伝説(あずみのいそらまるでんせつ)」

イムズは2021年8月の閉館が決まっています。天神ビッグバンと呼ばれる天神地区の再開発の一貫で建て替えが決まったからなのですが、このニュースが出たとき、正直なところ、残念、生まれる前からあった耐震面も心配な福ビル(福岡ビル)とかはともかくイムズはまだ早くない? あの空間がなくなっちゃうのは寂しい…というマイナスな思いばかり。こんな記事を読んだりした後もやっぱり寂しいと思ってますが、まぁ、決まったものは仕方がない。三菱地所さんには今のイムズよりもっとカッコいい空間を作っていただければと思います。個人的にはイムズの中で一番利用しているギャラリー「三菱地所アルティアム」は名前は変えたとしてもぜひとも残していただきたい。

ということで山笠からはちょっと話が逸れましたが、現在のイムズで飾り山が見られるのは最初で最後(正確には閉館までの夏はまだ2回あるので最後かどうかはわかりませんが、30周年の特別展示ということなので)。ぜひ7月15日までに。