福岡アジア美術館で開催中の「ミラクル エッシャー展(期間:2019年2月28日〜3月30日)」へ行ってきました。だまし絵で知られるエッシャー。階段を上っているのにいつのまにか下っている作品[相対性]や図と地が反転していく[昼と夜]などのお馴染みの作品をオリジナルプリント(エッシャー自身が印刷した版画)で見られたのもよかったのですが、新鮮だったのが、イタリアを旅して目にした景色を描いた風景画や聖書をモチーフにした作品や依頼を受けて作ったグリーティングカードなどの作品群。ほとんどが単色の作品なのに、木版画のくっきりしたラインやメゾティントの柔らかい濃淡とテクスチャーなど、その豊かな表現に驚かされます。特に印象に残ったのは大作[メタモルフォーゼⅡ」の他に、初めて見た作品で[三つの世界]、「しずく」、イタリアの風景画[スカンノの街路、アブルッツィ地方」などなど。
図録も買いました。上のタイトルバックの写真は図録の裏表紙です。
作品を見ながら、そういえば学生の頃、課題で図と地を利用したパターンを描いたなぁと思い出し、帰って家の中を探してみたのですが見つかりませんでした。さすがにウン十年経ってるし、処分したんでしょうね(そもそも、大学から持ち帰ったかどうかも覚えてないのでした)。